逆寅次郎はタナトスを抑えられるか?

「とりあえず渋谷歩かせとけ」みたいなミュージックビデオが多い

邦楽のPV・MVあるあるといえば。

 

 

岡崎体育のMUSIC VIDEO、これはすごい面白かったし、ほぼ集約されている。

アーティスト達にとって、何か見透かされてる感じがして羞恥心を煽る、結構、デカい一石を投じた曲だった気がする。

この曲聴いたり。

 

邦楽PVあるある | ガールズちゃんねる – Girls Channel –

 

ミュージックビデオで巡る東京・神戸散策 – KKBOX

 

とか読んだりしたら、何か「ダサく見えてしまう」PVとか増えた気がする。

まずダサいPVあるあるとして。昔はダサくなかったかもだけど、

 

何回もこすり倒されたネタが陳腐化して”またこれか~”みたいな、マンネリでベタな印象を視聴者に与えてしまい、ダサいと思われてしまう

 

筆頭として、「崖で歌っている」ってのはあると思う。

古くはMr.Childrenの「Tomorrow never knows」とか、小柳ゆきの「愛情」だとか、浜崎あゆみだとかB’zだとか中島みゆき…とにかく崖で熱唱するPV。これはもう昔、よくやられて使い古されたネタだから、何か最近のアーティストも避けてるような気がするな。

 

そもそも、よく考えたら不自然。

「何で崖まで行くの?」って。

曲は別にいい曲なんだけど。

 

歌詞に崖なんて一言も出てきてない、のに、崖で歌ってたりする…何で崖が好きなんだろうな。

火曜サスペンス劇場…船越英一郎の影響?なわけないか。

 

90年代の音楽PVにおける崖率の高さついて – 本トのこと。

 

っていうコラムがあった。やっぱそうだよな~。

そんで最近、自分が見聞きしている音楽に偏りがあるだけかもしれんけど「やたら渋谷多くないか?」って思ったりする。

岡崎体育も「オシャレな夜の街映しとけ~」って唄ってたけど、マジでこれはある。

 

でも渋谷…って、オシャレか?

ここはもう、そりゃ、若者の街として、オシャレな服とか雑貨とか飲食店も多いかもしれないけどよ。

その手軽なチョイスが安直で逆にオシャレじゃないみたいな、感覚はないのか?

いや、そういう感覚を持つ若者もいるはず。

 

つまり飽和状態。

90年代における崖のPVと同じで、渋谷出てくるPVが多すぎて「渋谷が崖化している」と主張したいのよ。

じゃあさっそく、渋谷だらけのPVを並べておくか。

 

Ghost like girlfriend – fallin’

 

結構、サウンドはいい感じなのによ…でも、渋谷にしちまったか~。

しかも「二分割で男女を歩かせて最終的に出会わせる」をやらかしちゃって、岡崎体育のあるあるに取り込まれてしまってるぞ、これでは…。

 

showmore / rinse in shampoo

 

これすごい「サウンドも歌詞も素敵だ~!」と思って、音源が収録されてるアルバム「overnight [ showmore ]」も買ったけど。

渋谷歩くMVだった…あ~あ。

 

CITYGIRL / TOKYO HEALTH CLUB

 

またか!みんな渋谷好きだな…。

ちなみにTOKYO HEALTH CLUBは「Last Summer」って曲がいい。

人類最後なのに悲壮感なくゆるく時間が過ぎていって「まあ今日が命日でもいいかなぁ」って気分に一瞬なれる。

VIBRATION」ってアルバムに収録されてたっぽいから買った。

 

RAU DEF – STARZ feat. PUNPEE

 

宮益坂の方かこれ…またか。

渋谷で女の子踊らせとけばいいんかい!?

流れ星さえゲロにまみれて」は、aikoの「夏の星座にぶら下がって上から花火を見下ろして」に匹敵する、星関係のリリックでは最上級にいい。

コンクリの壁に三角形の照明当てて星っぽくする演出もいい…だが、渋谷を舞台にしちまったな…。

そもそも渋谷で流れ星見えねーだろうがYo!

だから渋谷チョイスでなくてもよかったのでは?

ただ、先の3曲よりもだいぶ渋谷感は薄くなってるしPVセンス的にOKとしよう(何様?)

 

DJ HASEBE / Midnight Dreamin’ feat. SALU & SIRUP

 

イタリアンシェフとバリスタの夢追い物語?と思いきや「真夜中の街を~」の歌詞で、渋谷の街がフレームイン!またか!!

真夜中の街=渋谷なの?

 

KANDYTOWN – R.T.N

 

カッコいい音源。

1stアルバムの「KANDYTOWN / KANDYTOWN【2016/11/2発売】」も昔、買ったんだけど、歌詞カード入ってなかったんだよな…。

しかし、また渋谷が出てきてる。馬力のビルが映ってたからな。全部渋谷で撮影、ではなさそうだが。

 

tofubeats / トーフビーツ -「朝が来るまで終わる事のないダンスを」

 

おーい、いきなり!文化村通りかい?

東京のカッコいい景色を色々映してる。

けど一番最初に、渋谷を持ってきてる…やっぱ渋谷なのか…なぜ三河島を映さない!?

練馬区とか大田区とかにフォーカスした方が、新鮮でいいビデオが出来ると思うけどな。

 

STUTS – 夜を使いはたして feat. PUNPEE

 

この超名盤は、渋谷でOKなんだよ。

そもそも曲のテーマが、朝焼けとか、夜の渋谷ではしゃぐ若者の哀愁っつうのか、とにかく渋谷がしっくり来てるな。

 

フレンズ「夜にダンス」

 

神泉系アーティストを自称しているフレンズは真っ先に、渋谷PV疑惑がかかるが、これは恵比寿だったな。

恵比寿だからセーフ…だとは限らない。

 

渋谷はもうかなり、90年代における崖化が進行しているが。安寧の地はそこだけじゃないのよ。

つまり「東京が出てくるMV全体が崖化する」ということよ。

 

安藤裕子 / 林檎殺人事件(feat.池田貴史)

 

東京スカイツリーが出てるな。でもこれはセーフだ。

樹木希林とか強いキャラクターが出てるし。

だから、東京の街が映っててもダサくない。

 

本当、別に能動的に探したわけじゃないのよ俺も。

たまたま、色々な邦楽のMVとかPV観たりしてると、やたら渋谷が出てくるから「渋谷の確率高すぎだろ?」と、違和感を感じたというわけ。

 

いや別に、「渋谷が出てる=崖みたいでダサい」とまでは断定しない。

ちゃんとMVにコンセプトだったり意味だったりメッセージがありゃカッコいいとは思うんだ。

 

けど俺が言いたいのは、「単に渋谷歩いたりデートするみたいなMVは崖で歌うみたいなベタで安直なチョイスでカッコ悪いんじゃないのか?」「歌はいいのにMVの引き出しないのか!?」という問題提起よ。

 

だから世のアーティストに言いたいのはな、「MVに渋谷とか東京出すのは気を付けろ」ってことだ、うん。

最後に、おそらく山梨と京都が舞台のMVを紹介しとくか。

 

EVISBEATS – 夢の続き feat. 田我流

 

mol-74 – エイプリル

 

何かイケてるだろ?

東京から離れてる方が。

 

東京は使い回されているから、他のチョイスにした方が実はカッコいいみたいになるんだよ。

 

そうすれば多少は、岡崎体育の呪縛からも逃れられるはず。

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管理人:逆寅次郎
東京在住のアラフォーのおっさん。大学卒業後、出版業界とIT業界で、頑張ってサラリーマンを15年続けるも、他律的業務と人間関係のストレスでドロップアウト。日銭を稼ぎながらFIREを夢見る怠惰な人間。家に帰っても家族もおらず独り、定職にも就かずにプラプラしてるので「寅さんみたいだな…」と自覚し、「でもロマンスも起きないし、1年のうち誰とも喋らない日の方が多いなぁ」と、厳密には寅さんとはかけ離れている。だけど、寅さんに親近感があるので”逆寅次郎”として日々を過ごし、孤独な独身者でも人生を充実させる方法を模索しています。