逆寅次郎はタナトスを抑えられるか?

「プーチンはいかに怪物となったのか」を語るウラジーミル・ソローキンの小説がぶっとんでる

こんなインタビューを見かけた。

 

[B! ウクライナ] ロシア人作家ウラジーミル・ソローキンが語る「プーチンはいかに怪物となったのか」 | 「あの怪物を倒すために全力を尽くさなくてはいけない」

 

なんかこの人、どこかで聞いたことある名前だな…と思って調べたら、俺が大学の時、ふらっと寄ったロシア文学か何かの講演会で知ったんだ。

このインタビューのソローキンの主張はすごい、共感できる。

自分はウクライナへの寄付ぐらいしかできないが「この怪物が過去のものとなるよう、今、私たちは全力を尽くさなければならない」ってのは本当に思うよ。

 

しかしこのインタビューの一方、この画家・小説家の作品に以下のような描写がある。

 

俺は世界中の女が欲しい!俺は女たちを感じる!一人一人を知って、愛してる!俺はみんなをは〇ませなければならない!それが俺の人生の目的だ!俺の神々しいペ〇スが闇の中で光っている!俺の精〇は、溶岩のように煮えたぎっている!世界中の女の分があるぞ!女を連れてこい!全員は〇ませてやる!全員だ!全員だ! (ソローキン『ロマン』)

 

これ、すごいよなw

 

日本では、この作家の本はあんま翻訳されてねえんだが。
一つ『ロマン』っていう小説を読んだんだが、下巻の終盤がマジでエグかっ た。

意味不明、読まない方がいいかも(笑)

久しぶりに読みたくなったけど、手元にない。

 

アマゾンではプレミア価格になってる。

楽天にもあるっぽい。

 

『中古』ロマン〈1〉 (文学の冒険)

 

電子書籍はないのかも。

あと、こんなのもある。

 

ナスターシヤ:私は素晴らしい完璧な自動車を作るわ!鋼鉄の巨人のように地球上を闊歩して、放●して回るの!走っていっては火を●けるの!自分で運転するのよ!町も村も燃●してやる!森も野原も!山も川 も!

 

公爵:ぼくの肉体には三二六五一五〇本の神経がある!その一本一本にバイオリンの弦を結ばせるんだ!その三二六五一五〇本のバイオリンの弦がぼくの体から四方八方に伸びていく!そして三二六五一五〇本のバイオリンの弓を持った三二六五一五〇人の孤児たちが、ぼくの弦をこするんだ!あああ!それこそが世界の痛みだ!・・・ (ソローキン『ドストエフスキー・トリップ』1997)

 

ユーモア、あるよね。

神経をバイオリンの弦代わりにするんだって、ははは…。

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管理人:逆寅次郎
東京在住のアラフォーのおっさん。大学卒業後、出版業界とIT業界で、頑張ってサラリーマンを15年続けるも、他律的業務と人間関係のストレスでドロップアウト。日銭を稼ぎながらFIREを夢見る怠惰な人間。家に帰っても家族もおらず独り、定職にも就かずにプラプラしてるので「寅さんみたいだな…」と自覚し、「でもロマンスも起きないし、1年のうち誰とも喋らない日の方が多いなぁ」と、厳密には寅さんとはかけ離れている。だけど、寅さんに親近感があるので”逆寅次郎”として日々を過ごし、孤独な独身者でも人生を充実させる方法を模索しています。