佐藤蛾次郎が演じる源吉のメシウマ的感情はルーザーであるという自己認識から逃げている(男はつらいよ・第1作)
今日は寅さんの映画を観た。第1作。
面白いよね、やっぱ。寅さんの口上が素晴らしい。
倍賞美津子が演じる妹・さくらに「でも、
でもなんか、一瞬、変なシーンがあったんだよな。
それは、物語の終盤、
そんで御前様に冬子の婚約者になる男であることを告げられて、
その悲しい背中を、佐藤蛾次郎(源吉)は見て、なんと…
いや、源吉も、冬子のこと好きだったのよ。
だから恋敵が脱落したのは普通だと喜ぶのもわからなくも?ない。
しかし、源吉も、冬子は手に入れられず、
大学教授が冬子をゲットしたんだから。
でも寅次郎を、ニヤリと嫌な顔して嘲り笑った、
1969年の映画だけど、これは現代にも通ずるっていうか、
なんていうか、品性の無い行為ではあるよな。
最近の言葉で言うと”メシウマ”ってやつ、
そのメシウマを、
「うわぁ」っなる、このシーン。
俺は見逃せなかったな。
まだ寅さんの方がいいんだよ、まっすぐいって玉砕したんだから。
源吉は「どうせ無理だろうな」と、傷つかないように、
ダメだったら「そうだよな」と納得して、でも他にもダメな人、
でもそれは、本質を見失ってる、事実から逃げてるんだよな。
いや、人間味あるよ、これは。
映画としてはありかもしれない。
これは今でも、ありとあらゆるところで行われている、
いやお前、フラれたんやで?
どっかの大学教授だかエリートだか知らねえが、
それを、何か美化して、桜だの香りだの、
悲劇の主人公っていうか、ルーザーなのよ。ルーザー・
最近だと川崎鷹也の「魔法の絨毯」って曲もそうだよな。
580万回も再生されてる。何か街中で聴いて「
「お金もないし♪力もないし♪地位も名誉もなにもないだけど♪
違うんだよ。いや、100%だとは言わないが、
youtubeで580万回再生されるミュージシャンは、
騙されちゃいけねえ。
どうよ、俺の話は少しは、
どうやって勝ちを手にできるか、勝てる土俵はあるか、
一過性のメシウマ、自己憐憫は、本当に一過性で効力ないし。
結局、気分は落ち込んでいく方向に傾いていく。断言できる、
だからルーザーであることを、認めるってことが、
					 
						
											