稗田一穂も魅了した瀞峡(どろきょう)とは
JR東海とJR西日本の境界駅、新宮駅に向かう途中に。
「瀞峡めぐり川舟クルーズ」というポスターを見かけた。
瀞峡 ってどこ?
と思って、そのポスターを見ると。
和歌山県新宮市熊野川町という記載があったので。
新宮市にあるみたいだね。
ポスターにはさらに情報があった。
■乗船場所 新宮市熊野川町玉置口(新宮市の飛び地)
■予約・問合せ TEL 0735-44-0987(熊野川川舟センター)※「 #瀞峡めぐり 」とお伝えください
■運航 一般社団法人 熊野川町ふれあい公社
と。なるほどね。
実は、田辺市立美術館の稗田一穂展に行った後、分館の熊野古道なかへち美術館も行ったのね。
そこに展示されてた稗田一穂 の「皎月」という作品。
その作品は瀞峡を描いているので気になってた。
以下は図録だけど。
瀞峡と、瀞峡を照らす皎月(白光を放っている月)が描かれてる。
箱根の成川美術館所属、初出展の展覧会は第15回創画展。
図録から引用。
52|pp.94-95
皎月 1988(昭和63) 箱根・芦ノ湖 成川美術館
月に照らされ、昼間とは異なる生々しい存在感を増した大渓谷、瀞峡(どろきょう)の姿。夜、稗田がそこにかかる吊り橋の上に立って眺めた時には、水の流れる音も全く聞こえず、静寂の中で圧倒的な自然の力と向き合うこととなった。1987(昭和62)年と1988(昭和63)年に、稗田は続けて瀞峡を訪れており、そのときの取材を元に描かれている。瀞峡は和歌山、三重、奈良の三県にまたがる渓谷であり、熊野を代表する名勝のひとつ。スケッチブック(cat.nos.S40,S41)には、その際に描かれた写生があるほか、撮影した渓谷の写真を切り貼りし、作品の構図に近く組み合わせたものが残されている。 (宮)
新宮駅にあった色褪せたポスターは昼の瀞峡だけど。
皎月に照らされた、稗田一穂も眺めて描いた夜の瀞峡も素敵なんだろうなぁ。
さすがにナイトクルージングはやってないだろうけどね。