ワイドナショーで扱っていた「人間関係リセット症候群」の原因は自尊感情の強さにある
2022年12月18日のワイドナショー で、 人間関係リセット症候群が話題になってた。
呂布カルマ「勢いで前髪切るノリ」、田村淳「自分の体毛を全部剃った」、東野幸治「アンダーヘアを全部剃る」・・・呂布カルマ「それが人間関係なんですよ」ってw
モト冬樹「俺は前髪切ったことないけどなぁ」かww
ワイドナティーン国本梨紗「めちゃくちゃリセットされたことあります。」
で、ピンと来た。
なぜこの子はリセットされる側なのか。
それは人間関係リセット症候群が「自尊心の病」だからだ。
人間関係リセット症候群とは何か。それは競争社会が生んだ病であり、自分の価値を評価されるストレスから逃避するルサンチマン(防衛機制)
https://gyakutorajiro.com/entry/2022/11/29/125327
で、既に分析もしたけど。
マーシャルマクルーハンのグーテンベルクの銀河系 にもあるように、instagram やtwitter等のSNS、#ソーシャルメディアは、マクルーハンが語るように「視覚、聴覚、運動などが瞬間的に伝達されてしまい、それが世界的規模で行われる」状況をもたらした。
視覚や聴覚といった感覚器官から、情報が膨大に入ってくる。
例えば身長、容姿、年収、学歴、生まれや育ち、親の職業、住んでいる地域、いいねの数やフォロワーの数…など、隠されている場合もあるにせよ、膨大なパラメーター(特定の項目や切り口で個人に関する情報が数値化・具体化されたもの)が、無意識を汚染する。
その汚染は感覚器官に留まらない。
感覚器官に繋がる脳や神経や臓器といったその他の器官にも影響を及ぼし、「心の病」を引き起こす。
強制的に比較・相対化して、コンプレックスを無意識に植え付けられる。
テレビに出るような華やかな女性と、友達であるが無意識につい自分と比較してしまう。
他人との相対評価 を自分に対して行ってしまう。
国本梨紗が他にも、高校生における人間関係リセット症候群を語ってた。
「あんまり知らない人とSNSでつながって、自分のことを知られるのが嫌。みたいな子が多いんですよ。」
「ある日いきなりアカウントを消したり。全員のフォローを外したりして。私達からしたら何かしちゃったのかな?って思うんですけど、本人からするとリセットしてすっきりした状態みたいなので。」
「受験期などに周りの人の情報とかを見て、惑わされたりのが嫌だなーっていう、ポジティブなリセットだったりする…。」
これらの話にもあるように、「知らない人と繋がるのが嫌」というのは、知らない人からのマウンティングを避けると共に、知らない人や仲良くない人の情報を見聞きして自分と比較してしまうことを防ぐ防衛機制だ。
「スッキリしたい」理由は、比較対象を消去するため。受験期は誰かの成績や合格実績等のパラメーターを含む情報に、自分が汚染され、余計な劣等感などを刺激されたくないため。
もしそれらの情報によって自尊心が下落し、マイナスになっていき、もう限界になった瞬間、リセットしたくなる。
マイナスからゼロにする。自尊心をせめてプラスへ持っていこうとする。
そのため、人間関係リセット症候群になる人は #嫉妬深い 性格であり、 自己評価が高く、 #ナルシシズム 的傾向ほどではないにせよ、自己愛が強い傾向にある。
「小説家の三島由紀夫 、画家のサルバドール・ダリ 、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤン といった有名人も自己愛性パーソナリティ障害であったと考えられています。」という記事があったように。
自己愛性パーソナリティ障害のカウンセリングと治療 | 心理オフィスK
https://s-office-k.com/complaint/pd/narcissistic-pd
人間関係リセット症候群 は、 自己愛性パーソナリティ障害 とも繋がっている。
個人的には、人間関係リセット によって何か物事に集中できたり自分を守ることができる等、得られるメリットが多いならいいけど。
何度も繰り返す場合は、なぜリセットしたくなるのか、自問自答して特定した方がいい。
他者評価 なのか、自分への不満 なのか。
「自分に興味ある人なんてほとんどいない。だから自分は好き勝手に生きていいんだ」というような、自分らしく生きる寛容な精神が必要な気がする。